本記事では、老舗のライティングメーカー「スワン電器株式会社」様の事例インタビューを紹介いたします。Shopifyを使ったオンラインストアの構築と、Shopify×オープンロジの連携による作業の自動化、Shopify導入後の変化などについて伺います。
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インタビュアー
デジタルマーケティングチーム
2022年4月に飛躍へ入社。ディレクターとして従事する傍ら、顧客のマーケティング施策にも携わる。
目次
- スワン電器株式会社について
- オンラインストアを開設したきっかけと、直面した課題
- Shopifyを使ったオンラインストアのリニューアル
- リニューアル後の変化
- 最後に
スワン電器株式会社について
飛躍(時安):黒澤さん、お久しぶりですね。本日はお時間いただき、ありがとうございます!どうぞ、よろしくお願いします。
スワン電器 黒澤様:お久しぶりです!緊張しますね(笑) こちらこそ、よろしくお願いします。
飛躍(時安):本日は、「スワン電器株式会社」と、スワン電器様のオンラインストアに関するお話しを伺えればと思っております。
-早速ですが、「スワン電器株式会社」の会社としてのコンセプトや強みなどを教えてください。
スワン電器 黒澤様:はい。スワン電器は、1968年創業のライティングメーカーです。コンセプトは「よりシンプルに、より機能性の高いものを。」で、「余計な装飾は付けずに本当に必要な機能だけを残せば、それが機能美に繋がる。」というのが弊社の哲学です。
国内に自社工場を構え、商品の企画開発から、デザイン、生産までを全て自社で行なっているのが特徴です。特に弊社の目玉商品であるデスクライトは、アームの滑らかさで非常に好評を頂いています。アームの滑らかさなら日本一の自負があります。(笑)
お名前は出せませんが、大御所の漫画家さんや脚本家さんにも弊社のデスクライトはご支持を頂いているんですよ。
飛躍(時安):ありがとうございます。
スワン電器様の商品は、洗練された素敵な商品ばかりです。あとは、ドラマなどでもよく使用されているイメージです!
オンラインストアを開設したきっかけと直面した課題
飛躍(時安):続いては「オンラインストアを開設したきっかけ」をテーマにお話しを伺えればと思います。
-初めは、STORESを使ったオンラインストアの運営を行なっておられましたが、まずオンラインストアを開設しようと思ったきっかけと、STORESを選択した理由を教えていただけますでしょうか?
スワン電器 黒澤様:はい。まず、「メーカー直販(直営)」がトレンドになっていると感じていて、弊社も当然それをやらなきゃな、という想いは常々ありました。
ただ、何から手をつけて良いのか分からず、日頃の業務に追われる中で、リソースを割いて調査をするという事にはハードルを感じていましたね。
そんな中、当時よくCMなどで紹介されていたSTORESやBASEのような、簡単にECを始められることを謳ったECプラットフォームの存在を知り、「とりあえず使ってみよう」ということで、STORESを選んで旧オンラインストアを開設しました。
飛躍(時安):ありがとうございます。
-オンラインストア開設後の状況の変化は、どんなものがありましたか?
スワン電器 黒澤様:弊社は、LED電球など法人中心に販売を行なっていた商品も多く、それらの商品はオンラインストアを開設したことによって一般のお客様にも知ってもらう機会に恵まれましたね。
また、一般のお客様ですと「元々使っていたLED電球が切れてしまったので、再度購入したい」というご要望や、法人のお客様ですと「数個のサンプルのみ急ぎで必要なので購入したい」といったご要望にオンラインストアでお応えできるようになったのが大きな変化ですね。
飛躍(時安):ありがとうございます!
-では、STORESを運営する上で困っていたことは何かありましたか?
スワン電器 黒澤様:STORES自体はシンプルな見た目なので、操作は簡単で使いやすいと感じていました。ただ、その分「デザインにこだわりたい」となった時にかなり制約があり、拡張性みたいなところでの限界は感じていました。
また、倉庫システムとして「オープンロジ」を使っていたため、STORESとオープンロジを連携して利用していましたが、受発注システムが手動での作業になっており、担当部署の大きな負荷になっていました。
今後オンラインストアに力を入れようという時に、手動作業によって社内リソースが割かれてしまうのは本末転倒なので、そこが一番の困りごとだったと思います。
飛躍(時安):なるほど。ありがとうございます。
Shopifyを使ったオンラインストアのリニューアル
飛躍(時安):
-Shopifyへのリニューアルを検討したきっかけは何でしょうか?
スワン電器 黒澤様:先ほどもお話しした通り、元々デザインの拡張性に限界があったという点と、受発注システムが手動の作業だったことで負荷になっていたという点がリニューアル検討のきっかけです。飛躍さんのお話しを聞いたことによって、Shopifyならそれらを解消できるのではないかと考えました。
飛躍(時安):
-色々なshopifyの構築会社がある中で、飛躍を選んだ決め手は何ですか?
スワン電器 黒澤様:「IT導入補助金を使ってオンラインストアを構築することができる」というのを教えていただいて、予算的に補助金を使いたいと思っていたのと、かつ飛躍さんは補助金申請の事業者だということもあり、お任せできそうだなと思ったからです。
飛躍(時安):なるほど、ありがとうございます!
では、ここからはShopifyを使ったオンラインストアの構築真っ只中の時期のお話しを伺いたいと思います。
-構築を振り返ってみて一番大変だと思ったこと、また課題に感じたことは何ですか?
スワン電器 黒澤様:アイデア出しや機能のまとめ作業などが一番大変だった記憶があります。
弊社はブランドを複数持っているのですが、それを1つのストアの中にどう落とし込むか?についてはかなり悩みました。ブランドごとに特徴がありますし、ユーザー目線に立った時の見やすさ、買いやすさ、個々のブランドがどう伝わるか?、ごちゃつかないためにはどういった機能をどのように活用すれば良いのか?など、考えを巡らせました。
飛躍(時安):確かに、ソート機能や、カラースウォッチ、トップページの構成など、考えるべきことがたくさんありましたよね。
-では、そんなときに、飛躍のサービスや対応で役立ったことや飛躍にご依頼頂いて良かったと思うことは何ですか?
スワン電器 黒澤様:飛躍さんは、いつも神対応でしたね(笑)
私はShopifyに関しては完全に素人でしたが、同じ目線で伴走してくださったところが好印象でした。専門用語が飛び交って話についていけなくなる、みたいなことが全く無く心強かったです。
あとは、やりたいことや取り入れたい機能があっても、予算内で「実現できること」と「実現が難しいこと」の線引きを明確にしてくださった上でプロジェクトを進めてくださいました。実現が難しい場合には、予算内で実現するための代替案を常に提示してくださり、使える予算が限られていた弊社としては非常に助かりました。
飛躍(時安):ありがとうございます!そのようなお言葉を頂けると、励みになります。あーでもないこーでもないとお互いにアイデアを出し合い、予算内でできる限りのことを実現しましたよね。大変なこともありましたが、御社との構築プロジェクトは楽しかった記憶があります。
リニューアル後の変化
飛躍(時安):
-Shopify構築が終わり、いよいよリリースをしましたが、Shopifyへ移行したことで楽になったことや、お客様の反応の変化などはありましたか?
スワン電器 黒澤様:楽になったことは、やはりオープンロジとの連携によって受発注システムが自動化されたことです。社内の担当者は大喜びしていましたね(笑)
飛躍(時安):発注作業を手作業でやるのは思っている以上に大変なんですね..,
-Shopifyとオープンロジとの連携は、簡単にできましたか?
スワン電器 黒澤様:はい、特につまずくこと無く連携ができました。
飛躍さんはオープンロジ連携に関する質問受付シートを用意してくださり、オープンロジさん側からも丁寧な説明付きのメールが届いたので、スムーズでした。
実際に運用し始めましたが、例えば注文に住所間違いがあると必ずオープンロジ側で検知してストップをかけてくれるので、便利で助かっています。
飛躍(時安):これまで手動でしていた確認作業が全て自動化され、時間的コストが削減されましたね。インタビューの前にスワン電器様のオンラインストアを拝見させて頂いたのですが、8割のレビューユーザーが出荷スピードについて高評価をしていますね。
-オープンロジとの連携による受発注システムの自動化で業務スピードが改善されたのも大きく影響しているのでしょうか?
スワン電器 黒澤様:そうですね。注文が入った当日や、遅くても翌日には発送が行えている理由としては、注文の見落としが無くなったからだと思います。
オープンロジは9時と12時に注文の自動取り込みがあるのですが、Shopifyを導入してオープンロジを連携する前までは、どうしても注文を見落としたり、手が回らず出荷が遅れてしまうといったケースもありました。
導入後は、手動作業が全て自動化されたため、そういった注文の見落としや、手動作業の遅延が無くなり、ほとんどの注文を当日か翌日のうちに発送することができています。
飛躍(時安):素晴らしい改善ですね。
-ちなみに、出荷作業以外でShopifyにしたことで改善されたことはありますか?
スワン電器 黒澤様:はい。Shopifyデフォルトの分析ツールを使えるようになったことです。
商品や商品カテゴリごとの売上や注文数など、様々な角度でのデータ分析が可能になったので、マーケティング周りに力を入れていきたいと考えている中で、この機能はかなり役に立っています。
以前は、月ごとに商品やその売上をアナログなやり方で抽出し分析していましたが、Shopify導入後は「今何が一番売れているのだろう?」といったときに、即座に数字を確認することができるようになりました。
売上をこれからもっと上げていく上で、データを定点観測できる点は優れていると感じました。
飛躍(時安):Shopifyのデータ分析機能はかなり充実していますよね。使いこなせば色んな施策を練ることができそうです。
スワン電器 黒澤様:はい、助かっています。
他にはクーポンを自由自在に発行して、キャンペーンを手軽に打つことができるようになったのも便利になった部分です。特定の商品に絞ったクーポンコードを生成するなどの細かい設定ができるので、よく活用しています。
また、Shopifyはセキュリティ面でも優秀だと聞いていて、安心感があります。
自社でECを作って運営しているお取引先様があるのですが、セキュリティに対する投資にも限界がありますから、スキミング被害に遭って大打撃を受けたのだそうです。これからShopifyを選ぼうとしている方にはセキュリティの観点で検討して頂いても良いかもしれませんね。
飛躍(時安):たくさんのご回答ありがとうございます。実際にセキュリティ面で被害に遭ったケースを聞くと、自分の会社は大丈夫かな?と、気になってしまいますもんね。
最後に
飛躍(時安):
-今後のshopify運営における将来的な展望は何でしょうか?
スワン電器 黒澤様:なるべく早く売上を上げていきたい、というのが正直なところです(笑) そのためにはもっと買い物をしやすいストアにしていきたいですね。弊社のお客様は、老若男女と幅広いので、全ての世代がスムーズにお買い物をできるよう日々ストアを改善していきたいです。
また、弊社は「メイド イン ジャパン」で頑張ってきているので、ゆくゆくは越境ECにも挑戦したいです!
飛躍(時安):「メイドインジャパン」の商品は常に海外の方に人気が高いので、是非挑戦していただきたいです!本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
スワン電器 黒澤様:ありがとうございました!