【事例あり】Shopify Plusを使うべきマーチャントと移行タイミングとは? – 株式会社飛躍 | Shopify Plus Partners

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【事例あり】Shopify Plusを使うべきマーチャントと移行タイミングとは?
コラム

初めに

グローバルスタンダードなプラットフォームとして注目されているShopifyの中で今最も注目されているのが最上位プラン「Shopify Plus」です。Shopify Japanもこのプランの利用を推奨していますが、実際にどんな機能を使えるのか、またどんなECサイトが対象になるのかを知っている方は少ないと思います。

今回はそんな方のために、日本で約20社しかいないShopify Plus パートナーの弊社がPlusプランの使うべき機能や実際の活用術について紹介します。
本ブログの前半部分ではPlusプランを推奨する理由や実際に利用するべき機能について、後半部分では対象になる事業者様や弊社クライアント様がPlusプランを利用した背景・利用している機能等を紹介します。ぜひ参考にしてください!

こんなことがわかります!

  1. Plusプランの概要とコアプランの違い
  2. Plusプランで絶対に利用するべき機能
  3. Plusプランを利用する際の選定基準
  4. マーチャントがShopify Plusを選択した理由

Plusプランの基本情報

Plusプランは、急成長中のビジネスに最適なエンタープライズEコマースプラットフォームです。 最高ランクのコンバージョン、インフラシステム、パフォーマンス、俊敏性を備えたコマースプラットフォームでビジネスを拡大することが可能です。
まずはPlusと「ベーシック」「スタンダード」「アドバンス」プランの違いについてまとめてみました。
※詳細な比較表はShopifyの公式ページを御覧ください。

Shopifyプラン比較表

大きな特徴としては3つございます。1つめは利用料が$2500ドル(約37万円)です。2つ目は決済手数料、取引手数料がやすくなります。利用料+決済手数料で考えると、アドバンスドプランを契約するよりも、Plusプランを契約したほうがお得になる場合もございます。 3つめの特徴はShopify Plus限定の機能が豊富にあることです。Plusプランを契約すると専任のサポートがつくため、開発やサイト改善の際に相談することが可能です。また、チェックアウトカスタマイズや自動化ツールなど売上拡大・オペレーションコスト削減が見込める機能もございます。

Plusプランの選定基準

Plusプランを検討する上で、一番ネックになるのが「利用料金の高さ」です。月額約37万円は高い!と感じる方がほとんどだと思います。 そこで、Shopify Plusの選定基準についてご紹介いたします。

①アクセス集中時の販売耐性強化
このブログを読んでいる方で「サイトのサーバーがダウンした」という経験をされた方はいると思います。 Plusプランでは1分間に1000件までの注文に対応することができるほど強固なインフラシステムを保有しています。また、チェックアウトページに1000アクセス以上来た場合は、サーバーダウンするのではなく、順番待ちをすることが可能です。 そのため、「ECサイトにアクセスできない」という機会損失を限りなく0に近づけることが可能です。今までキャンペーンや新商品発売の際にサーバーダウンを経験している方はPlusプランに移行することをおすすめいたします。

②スタッフ数の上限がなし
意外とクライアント様から「セキュリティのため、個人ごとにアカウントを発行して権限を変更したい」というご要望を頂きます。 通常プランだとアカウント発行数はAdvanced Planの15人までが最大ですが、EC運用に関わる人が多いためアカウント数が足りないことがネックになります。
Plusプランではアカウント数に制限がないため、スタッフごとにアカウントを発行することができます。そのため、担当する業務に必要な権限のみをスタッフに付与することが可能です。
※Shopifyの権限一覧はこちら

<アカウント発行の例>
  • 責任者(ストアオーナー):全ての権限を付与
  • マーケター:顧客・注文・分析データの権限を付与
  • CS担当者:顧客・注文データの権限を付与
  • 商品発送担当者:注文データの権限を付与

③ストアを10個まで構築できる
越境ECと国内ストアを展開している方、またはBtoBストアを構築する方にはPlusプランがおすすめです。越境ECを行う上では越境ECのベストプラクティスを踏まえたサイト構築を行うことができます。1つのサイトで国内・越境ECを構築するとどうしても配送日時指定等国内線用の機能が外国人にとってわかりにくく、UXが下がることが発生します。

更にBtoBストアをPlusプランで構築する場合、必要な機能の殆どがデフォルトの機能で利用することが可能です。通常プランで構築すると多くのアプリを導入する必要があるため、サイトが重くなり、顧客の離脱に繋がる可能性が高いです。

弊社クライアント様でもBtoBの機能に魅了され、Plusプランを契約された方もいらっしゃいます。BtoB、BtoC両方行っている方はPlusプランで構築することをおすすめします。
※Plusプランで使えるBtoB機能はこちら

絶対に抑えておくべきPlusプランの機能3選

①チェックアウトページカスタマイズ
一番利用されている機能がチェックアウトページのカスタマイズです。以前はチェックアウトリキッドを開放し、コードを記入していく必要がありました。 しかし現在は、Checkout Extensibilityという機能が登場し、アプリを設定すればコードを編集しなくてもカスタマイズが可能になりました。
チェックアウトカスタマイズは主に売上や平均単価、CVR等を向上させるために利用する事が多く、例えば下記のような事が可能になります。

★平均単価/売上向上
  • おすすめ商品の表示
  • 商品の追加を可能にする
  • ギフト・ショッピングバックの追加
★CVRアップ
  • 本日限定の送料無料クーポンを表示
  • 購入者の口コミを表示
チェックアウト画面は購入する際に必ず通る場所のため、売上アップが最も期待できる場所です。

②Launchpad(自動公開機能)
Launch Padはセール時の業務効率改善に非常に役立つアプリです。 セール時には価格やバナーの変更、コレクションの作成等多くの作業を行う必要がありますが、 このアプリを使えばセール開始時と終了時を設定しておくと自動でテーマを入れ替え、セールを開始することが可能になります。
また、Launchpadを導入すればセールごとに販売データ分析が可能なため、効果測定にも役立つアプリです。

③マルチパスAPI(SSO)
SSO(シングルサインオン)は1つのIDとパスワードで複数のオンラインサービスにログインする仕組みのことを指します。
例えば、SNSアカウントを用いたシングルサインオンを実装することで、顧客はSNSにログインするだけで会員登録を行うことが可能です。 ユーザーは手軽に利用できるオンラインサービスを選ぶ傾向が高いため、サイトの利用率向上が見込めます。

また、SSOを実装することでメーカーや小売などの企業が複数サイトを所有している場合、共通アカウントでログインすることが可能になります。例えば、一休様は弊社にて「一休.お取り寄せ」を構築しましたが、一休.com 会員の方は会員登録せずにサイトにログインすることが可能です。 会員登録は顧客の囲い込みやロイヤリティを上げるのに効果的なので、是非SSOを実装しましょう。

いつからShopiy Plusにするべきか?

ここからはどんな方がShopify Plusを利用するべきかについて紹介します。まずは他カートからの移行ですが、「サーバーが落ちた経験がある」かつ年商が1億円以上ある方には特にPlusプランをおすすめします。 例えば弊社のクライアント様で新商品発売の際にアクセス数が急に伸び、機会損失が多いクライアント様がいらっしゃいました。他カートからPlusプランに移行後新商品発売時のCVRは約10%向上し、売上も増加しました。 サーバーダウンを防ぎ売上を拡大していきたい方はPlusプランを利用しましょう。

次にShopifyコアプランからのアップグレードですが、月商で1,500〜2,000万円前後の方がShopify Plusを利用開始することが多いです。理由としては「月額30万円の利用料を充分Payできる」売上であるためです。例を用いて説明します。

<大前提>
利用プランはAdvanced Plunで平均単価1万円、月商2,000万円、セッション数20万、CVR1%とします。
項目 Advanced Plan Plus Plan 差額
取引手数料 ¥50,000 ¥20,000 -¥30,000
決済手数料 ¥325,000 ¥290,000 -¥35,000
月額利用料 ¥57,855 ¥362,500 +¥304,645
追加コスト ¥239,645
※取引手数料とはShopify Payment(クレジットカード決済)以外にかかる手数料です。
※月額利用料の計算は$1=¥145で計算しています。


利用料をPayするには月額約24万円売上を伸ばす必要があります。24万円も挙げなきゃいけないの?と思うかもしれませんが、 平均単価を120円上げるもしくは購入者を20人増やすことができれば達成できる数字です。チェックアウトカスタマイズやLaunchpad等を用いれば達成可能な目標です。

勿論、弊社はCVRや平均単価を上げるノウハウを保持しておりますので、Plusプランでの運用を支援することも可能です。是非アップグレードして売上拡大を目指しましょう。

実際にPlusプランを選択した理由

ここまではShopify Plusの機能や移行タイミングを紹介しました。 ここからは実際に弊社でShopify Plusで構築をした、もしくは通常プランで構築した後にPlusプランに移行した事例を紹介します。

Ⅰ.最初からShopify Plusで構築した例
事例:マルチサプライヤー型アプリを用いたモール型EC構築
以前のカートシステム 新規事業のためなし
Plusプランにした背景 ①セキュリティ上スタッフごとにアカウントを付与するため
②大規模アクセスに耐えるため
利用したPlus限定機能 ①SSO
②チェックアウトカスタマイズ
③Plus専用サポート
④APIの高速化


Ⅱ. Shopifyコアプランで構築し、Shopify Plusプランアップグレードした事例
事例:国内・越境・BtoBストアのリプレイス
以前利用していたカートシステム AWS
PlusにするまでのShopify運用期間 6ヶ月
Plusプランにした背景 ①PlusのBtoB機能を利用したい
②チェックアウト画面カスタマイズによる売上の拡大
③国内・越境・BtoBストアの管理を容易にしたい
利用したPlus限定機能 ①チェックアウトカスタマイズ
②拡張ストア
③Plus専用サポート
④BtoBストア機能


事例:インク・文具を販売している会社
以前利用していたカートシステム フューチャーショップ
PlusにするまでのShopify運用期間 3ヶ月
Plusプランにした背景 ①チェックアウト画面カスタマイズによる売上の拡大
②クーポンとポイントの併用を可能にする
利用したPlus限定機能 ①チェックアウトカスタマイズ
②Launch Pad
③Plus専用サポート

まとめ

今回はPlusプランについて基本情報と実際にPlusプランを利用しているマーチャント様の移行タイミング等をご紹介いたしました。 特に実際に利用している方がPlusプランを選択した理由は他のサイトにはない情報だったと思います。

それでは今回のブログの内容をざっとおさらいしましょう。
  • Plusプランの月額利用料は$2,500(約¥370,000)
  • チェックアウトのカスタマイズやストア拡張等Plusストア限定の機能がある
  • 年商約1億円以上の方がPlusプランを利用している
  • チェックアウトページをカスタマイズすることで平均単価やCVRの向上が見込める

弊社はShopify Plusパートナーとして数多くのShopify Plusサイトの構築経験がございます。 飛躍でサイト構築を行いたい、一度話を聞きたいという方は問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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