今回は中国・台湾から直接買付けした厳選茶葉と、豊富な茶器を取り扱う株式会社遊茶(以下遊茶様)のShopifyとスマレジを活用した情報の一元管理とOMO施策(Online Merges with Offline)の試みに関する事例をご紹介します。
今回はShopifyでのOMO施策をどのように実現し、その結果どんな成果が出ているかいるかについてを代表の藤井様とEC責任者の川本様にインタビュー形式でうかがいました。
目次
遊茶というブランドについて
ー事例インタビューにご協力いただきありがとうございます。 ざっくばらんにお願いします!
遊茶 藤井様:
インタビューとなると、少し緊張しますね(笑)こちらこそよろしくお願いします!
ーそれではまず、貴社の事業について教えてください。
遊茶 藤井様:1997年に私が中国茶と出会ったことがブランド設立のきっかけです。その時に私は「世の中の人がこんな素敵な中国茶を知らないと損だ」と思い、中国茶を通じて日々の生活を少しだけ豊かにすることを目指し、「遊茶」を立ち上げました。
店舗は表参道にありまして、昔から愛好いただいているお客様に加え、最近は海外からの旅行者やお茶に興味のある若年層で賑わっています。店舗では中国茶の試飲ができ、さらに中国茶に関する講座を定期的に行っている点が、お客様から好評です。
ー私も訪問した際に中国茶を飲みましたが、非常に美味しかったです
遊茶 藤井様:お褒めの言葉頂きありがとうございます。
弊社の中国茶は担当者が安全性と品質にこだわって、現地から直接買い付けした厳選茶葉を販売しているので、クオリティには非常に自信があります。
オンラインストアは苦難の連続
ーECサイトと店舗をオープンした当初のことを教えてください。
遊茶 藤井様:
1998年から始めています。遊茶を立ち上げる前、香港に在住していたのですが、現地でインターネットを活用した中国と日本をつなぐフォーラムに参加していました。ITに明るい人たちが多く、フォーラム参加者の協力を得て、ウェブサイトを立ち上げました。最初は商品カタログを掲載し、電話で注文を受けて商品を発送していました。数年後にカート機能付きのオンラインストアを立ち上げました。
ーその後に利用していたカートについて教えて下さい。
遊茶 川本様:
まず、フルスクラッチのサイトを利用していましたが、ポイントや購入金額に不具合が多く、某国産カートに移行しました。
2回目に利用したカートは正常に稼働して感動しましたね。ただ、サイトリニューアルのタイミングで、再度カートを移行することになりました。
3回目に利用したカートは、私が以前から使ってみたいと考えていたカートだったので利用できて嬉しかったです。日本製で細かい部分にまで配慮が行き届いており、非常に便利でした。使い始めたときは、「もうカートを引っ越しすることはない」と思っていましたね。 このカートの次がshopifyです。
ー3回もカートを移行するとはだいぶカートで苦労してきたんですね。。。
OMOを実現するために再びカートの引っ越しを決断
ー念願だったカートを使っていたのに、再度リニューアルを検討したのはなぜですか?
遊茶 川本様:
はい、弊社では店舗とEC以外にホテルなどへの卸売りもしており、全ての商品は在庫を共有しているため、当時の社内では商品や在庫を一元管理したいという要望が高まっていました。利用していたカートは国産のいわゆるSaaS型でしたので、基本機能は充実していましたが、ひとたび個別のカスタマイズという話になると、出来ない、または実装費用が非常に高額になってしまうというのが、欠点でもありました。OMO施策に取り組むことを相談したところ、予想以上に高い費用がかかることがわかったため、他のシステムでより安価に出来ないものかと調査したのがきっかけです。
ーSaaS型のカートは拡張性がやっぱりネックになりますよね。
遊茶 川本様:
そうなんですよ。OMO施策を実現するうえで、スマレジの導入はほぼ決定していたのですが、レジとカートを連携するシステムの高額な費用が、OMO施策のスタートを阻んでいました。
ーそれからshopifyを知り、検討したきっかけを教えて下さい
遊茶 川本様:
ちょうどOMO施策を本格的に進めたいと考えていた時期に、shopifyが日本で流行し始めたことを知り、これは良さそうなだと直感的に感じました。
ーなるほど、ちなみに弊社のことはどのように知りましたか?
遊茶 川本様:
これもスマレジの担当者から飛躍さんを紹介されたことがきっかけでした。実をいうと、最初は別の会社さんが提供しているshopifyとスマレジの連携システムを導入することを検討していました。ただ、スマレジの担当者から「もっといいシステムがありますよ」と紹介され、そこで飛躍さんの「スマレジ連携アプリ」を初めて知りました。
ー弊社アプリを選定した決め手のようなものはありましたか?
遊茶 川本様:
飛躍さんのアプリだと、商品と在庫の他にも、注文、顧客、ポイントも1つのアプリで連携が完結するというのが決め手でした。もちろんサイトの構築とセットで委託できるので、窓口が1つであるということも大きなポイントでした。あとは、導入前の打ち合わせでも親身に対応してくれた点などですかね。
ー弊社のアプリの機能面で、メリットを感じていただけたんですね。
遊茶 川本様:
そうですね。あとは今回はサイトのリニューアルも同時に行うため、サイト制作に関しても多くの実績があり、更に制作会社の中でレビュー数が1位であるという点でお客さんからの信頼も厚いのだろうなと感じました。実際、顧客・ポイントデータの移行や、旧カートとshopifyのオペレーション切り替えに関するFit&Gapなども、資料でチャートまで作成していただき丁寧に進めてもらったなという印象です。
Shopifyで実現できたこととは
ー2022年の6月にサイトをリニューアルしました。前のカートとshopifyを比較したときにいかがですか。
遊茶 川本様:
当初の目的は商品と在庫の一元化ではありましたが、実際に運用しているとポイントが共通化できたことに最もメリットを感じています。 オンライン・オフラインで同じポイントが使えるようになり、ポイントの利用率が向上しました。スマレジ連携アプリでは会員証をオンラインストアのマイページに表示することができますが、店頭でスッと会員証を出してくれるお客様が多くいらっしゃいます。 こういうお客さんが来店してくださったときにshopifyとスマレジ連携アプリを導入して良かったなと感じています。
ースマレジ連携アプリとshopifyを導入した効果が現れていますね。飛躍に依頼して良かったと思う点はどこでしょうか。
遊茶 川本様:
一番は、信頼できるパートナーと出会えたことでした。構築時には、弊社の要望をしっかりとヒアリングしていただき、さらに+αの価値を提供するサイトを作り上げてくださいました。その結果、期待以上のサイトが完成しました。
また、これは現在も継続して行っていただいているサポートについてですが、担当者の皆様が非常に親身に対応してくださっていることは、初めてのOMO施策に取り組む私たちにとって大変助かっています。
ーコミュニケーションは弊社が最も重要視している点ですので嬉しいです!
遊茶 藤井様:
私もコミュニケーションに関しては飛躍さんにすごく感謝しています。弊社の質問に対して担当の方は一つ一つ丁寧に回答していただけるので、疑問点をすぐに解決することができました。ECサイト構築やスマレジ連携アプリの導入も滞りなく進めることができたのは飛躍さんのコミュニケーション能力のおかげですね。
最後に
ーShopifyへの移行やスマレジ連携アプリの利用を検討している方がこの記事を読んでいらっしゃいます。そんな方にぜひアドバイスをお願いします!
遊茶 川本様:
自社にとって最適なECサイトを構築するためにはパートナー選びが非常に重要だと思います。以前のサイトを構築したときは弊社にあった構築会社を見つけられていませんでした。 飛躍さんは痒い所に手が届き、自分たちが実現したいこと、考えに沿いながら構築を行ってくださったので、非常に信頼できています。
実際に打ち合わせをするときに担当する方が自社の考え方にあっているか、また人対人なので担当の方とうまくやっていけるかをよく検討することをオススメします。
ー今後取り組みたいことがあれば教えて下さい
遊茶 川本様:
メルマガやCRM施策を通じて、顧客との接点をさらに増やしていきたいと考えています。既存顧客の方々には多くご購入いただいている一方で、ECの新規顧客からの「F2転換」にはまだ課題があります。そのため、新規で購入いただいたお客様に対して、より多くのタッチポイントを設け、再度の購入を促進できるような運営を目指しています。
また、既に導入しているe-giftをさらに活用し、ギフト需要に対応したいと考えています。特に食品という特性上、母の日やお歳暮などのギフト需要が高まる時期にだけでなく、もっと気軽に誰かへの贈り物として弊社の商品を活用していただきたいと考えています。
インタビュアー
2022年6月に飛躍に入社。 入社後はマーケティング、コンサルティング、分析、ディレクターと幅広い業務を担当しながら、クライアントワークに従事している。
現在は遊茶様の案件を担当しながらマーケターとしてイベント開催やPR活動を行う。
遊茶様のようにShopifyに移行してOMO戦略を行いたい、「スマレジ連携アプリV3」に少しでも興味があるという方は下記の問い合わせフォームよりお問い合わせください。