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越境EC入門第3回「越境EC市場規模の資料や統計はどこにあるのか」
コラム

 

こんにちは。例えば、あなたがメーカーや小売業の担当者で、新たに越境ECに取り組みたいとします。上司を説得させるためには、プレゼン資料に越境ECの市場規模や可能性を書く必要が出てくるでしょう。この時、どのような資料や統計を参考にしたらよいのでしょうか。
私が良く参考にしているのは、経済産業省「我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」とPayPal「Cross-Border Consumer Research」の2つです。

経済産業省「我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」

経済産業省の「我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」は毎年4-5月に発表されており、市場規模を把握することができます。尚、数値は、商品・サービス両方の合計とされています。

平成 30 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)(2019/5発表)

・世界の越境EC市場規模は、平均して毎年27.3%ずつ増加すると見込まれている。

(この図は、2015年に作成された予測推計値になります)

(参考までに、元データ)

資料PDF

出典:Global Cross Border B2C e-Commerce Market 2020: Report highlights & methodology sharing

・米国と中国の越境EC市場規模は同規模でそれぞれ40兆円を超えるとされる。

(2015年の推計値であり、すでに中国が米国を抜いているように思います)

(参考までに、元データ)

https://unctad.org/en/PublicationsLibrary/ier2017_en.pdf (p.33)

出典:UNCTAD INFORMATION ECONOMY REPORT 2017

・日本→米国、日本→中国、は2018年から2022年にかけて1.6倍以上の成長が見込まれる。

PayPal「Cross-Border Consumer Research」

PayPalの「Cross-Border Consumer Research」は2年ごとに行われおり、各国消費者の越境ECに関する意識や意向を把握することができます。

・越境ECの利用率について、日本だけ極端に低い。

(日本の人にとって越境ECは大変なことですが、海外の人にとっては越境ECは身近なことがよく分かる調査だと思います)

 

出典:PayPal Cross-BorderConsumer Research 2018 (2018/7発表)

(前述の経済産業省の調査では、MasterCardの調査結果が示されていますが、日本19.9%というのはちょっと多い気がします)

 

 

・過去12ヶ月にどの国から購入しましたかという質問に対して、日本から購入した人が5%もいる。

(5%が多いのか少ないのか難しいところですが、それでもTOP5に入るというのはやはり日本の商品の強さだと思います)

 

 

出典:ペイパルによる越境 EC グローバル調査 2018 (日本語のプレスリリース)

ぜひ、参考にしてみてください!