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「運用の構想も大切」
コラム



何か新しいビジネスをするときには、構想、立上げ、運用等が必要です。

WEBやECビジネスは、どうでしょうか?

何を、誰に、どんな価値で、どう提供するかをしっかり構想します。そして実現のために、何をどのように作るか、どう価値を維持、高める運用も構想しなければなりません。

世の中には立ち上げたら終わりといったビジネスも多く存在します。その業界の人が、コンテンツサイトやECビジネスの構想を行うと、WEBの仕組み、デザインは凝るのですが、その後の継続的な情報更新等の運用を意識せず、開始後、荒れ果てていくようなサイトがよくあります。





筆者が長くかかわってきた小売では、新店以外の新しいことといえば宣伝やスポット的なことが多く、これらを経験してきた人は、例えば、WEBサイトをチラシのノリで作ってしまいます。チラシは作って配れば終了で、次のチラシは新たに作成するスポット業務です。しかし、WEBサイトは一度作ったものを継続的にいじっていきます。

もともと、小売の宣伝担当は、制作会社に発注し、制作物が納品されたら終わりです。小売でもWEBを活用が始まり、担当は、これまでと同じ制作会社に相談しますが、それほど詳しいわけではありません。小売からは、チラシと同じノリの「発注書」です。サイトにコンテンツをアップしたら終わりで、後でコンテンツを削除すらしない場合も。次の発注があると、単に追加アップするといったことを繰り返していきます。

通常は運用契約を結び、システム維持、コンテンツを修正、更新する継続性が必要で、どのようなサービスレベルなのか、発注側は誰がどう依頼していくか等決め事が必要です。しかし、運用契約のないサイトで個人情報を収集していたりといった恐ろしい例もあります。

ECの場合もデザインや商品には凝りますが、コンテンツを更新するという発想がないことが多く、運用費用や人員を考慮せずに始め、後で回らなくなったり、慌てて追加経費を投入し採算が合わなくなり、ECはむつかしいと言っている会社も多いのです。



 



ECに限らずデジタルビジネスの担当は、既存事業と違う部分を考慮することが大切です。特に運用はECビジネスのキモです。社内で全部やる場合も、外注を使う場合も、どう運用を設計し、リソースを確保し、日々改善することが成功のカギとなります。全く経験のない人が全部で行って、痛い目にあい成長していくのも個人的にはおすすめですが、会社が許してくれないでしょう。なので、外部パートナー等をうまく活用し、成長に合わせ、必要なら内製化していくのが、経験上からのおすすめとなります。



執筆者:中島 郁