関口さんの15年のWeb業界でのお仕事で一番思い出深い出来事を教えてください。
一番思い出深い出来事は、サーバー契約の切り替えに伴った1年にも及ぶ大手ECサイトのリニューアルです。
そのプロジェクトでは、コンテンツページのディレクションと、商品データ加工を担当していました。
公開前の1週間はほぼ会社に泊まり込み、ようやく納期に間に合わせました。
その他にも、公開2ヶ月前になり、それまで4ヶ月もかけて作った要素がほとんど活かせない事が分かったりと、とにかく辛かったですね。
私はもともと運用サイトのディレクション、コーディングを行う運用チームだったため当初はリニューアルに携わっていなかったという背景もありますが、とにかく社内のリソースがうまく回せていなかったことを鮮明に憶えています。
どうして「飛躍社」のようなベンチャー企業に入社しようと思ったんですか?
ベンチャーだからです(笑)。
先ほど紹介しましたリニューアルの案件には、大手企業の一員として携わったのですが、とにかく社内の動きが遅くて仕方なかったです。
現在のWEBサイトを取り巻く環境の変化の速さに対して、それを扱う企業内のスピードが遅くては個人の技量を伸ばすことができない。そこに大きなストレスを感じて転職を決めました。
スピードを武器とするベンチャーに身をおいて、もっと成長したいと思い飛躍社に入社しました。
実際に、様々な業務に携わってみて率直な感想はいかがですか?
入社して、いろいろなプロジェクトを携わって、サイト構築、運用の最前線にいると実感しています。
約15年前からサイト構築の仕事をしていますが、サイト構築の手法が、本当に進化しているなとも感じました。特にShopifyはLiquid(リキッド)という独自の言語で書かれていますが、とても直感的で扱いやすく、最新のコーディングで構築できる機会をいただいてます。
SCSSでのコーディングもいいですね。HTML5、CSS3の誕生があったからこそ、Shopifyが生まれたのではと思っています。自分がWEBサイトを作りはじめた頃はテーブルのコーディングがまだまだありましたが、それからJSが加わり、HTML5、CSS3と進化して、HTMLだけでサイトを構築することはすっかりなくなりました。ただそれでもまだまだそれらを全て使って、相乗効果が生み出せるサイトってなかなか誕生しなかったように思います。
Shopifyでは、それを全て使ってテーマ(テンプレート)を制作しているので、本当にいいサイトがテーマだけで作れるようになってます。なのでエンジニアとしても勉強する事がとても多く、日々成長を実感してますね。
飛躍でのECサイトの構築はShopifyをメインでなさっていますが、今まで経験したプラットフォームと比較してどうですか?
まずは、他社と比べてShopifyの柔軟性、拡張性には驚きました。国内のプラットフォームはとにかく一社で開発を抱えてしまっていて、拡張機能が提供されるスピードが遅いです。
その点Shopifyはサードパーティーのテーマベンダーやアプリベンダーにも様々なチャンスを提供し、Shopifyに関わるあらゆる方々とShopifyを広めていこうというスタンスで、これが今まで国内のWEB業界にはなかったように思います。
拡張と言う意味ではWordPressではプラグインというところで実現できていますが、導入、カスタマイズ、サポートはマーチャント任せ、セキュリティもマーチャント任せで、運用には不安はつきものでした。そこをShopifyでは、Shopifyがしっかりとサポートをしているのがとても良いですね。そこがWordPressとは違うところです。
最後に、現在ShopifyでのEC構築を検討している事業者様に一言お願いします!
効果の出るサイト、結果の出るサイトを一言で表すなら公開後にサイト育てているかどうかに尽きます。これは長年サイト制作、運用に携わっていて得た教訓だと思っています。そこに注目するとShopifyが一番扱いやすいECシステムと言えます。
国内のECシステムの管理画面は本当にメニュー項目が多すぎて、運用を難しくさせてます。例えば3日の旅行なのに、準備の段階でやたらと荷物が多くなってしまい、使わないものを3日間持ち歩いていた・・・。国内プラットフォームの管理画面はそんな感じで作られているような気がしますね。
本当に大事なのは運用しやすい事、そのために必要ないものは省いていき完成されたのが、Shopifyの管理画面だと思います。もちろん足りない項目もあるかもしれません。それは今年(2020年)にメルマガ機能が加わったように、拡張機能のアップデートが毎年行われていきます。逆転の発想でShopifyの機能だけでECサイト運営する事で結果はすぐに出るとさえ思います。
サイトを育てたいなら、私はShopify一択だと思っています。まずはその扱いやすさを体験して欲しいです。
ここ株式会社飛躍の京都支社から日本のEC事業者の皆様を支援して参ります。
関口安彦
職位・フロントエンドエンジニア
※所属、業務内容は取材当時の内容となります。